2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06382
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
神野 雅文 Ehime University, 理工学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GUIVAN M.M. 愛媛大学, 理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ヨウ化キセノン / 紫外光源 / フィラメント |
Research Abstract |
ランプ構造の最適化を行った。まず外面電極として従来のメッシュ電極に代えて、細い金属ワイヤをらせん状に巻きつけることで、外面電極での遮光面積を小さくし、有効透光率を95%まで上昇させた。内面電極については、ランプ内部で発生した光(紫外線)に対して高い反射率を持つことが要求される。そこで、アルミニウム、銅、ニッケルおよびそれらを組み合わせた内面電極を作成し、発光強度や消費電力、駆動電圧電流波形等の解析を行った。その結果、材質としてはアルミニウムを使用し、表面に光沢を持たせることで最も高い効率を得ることができた。 キセノンガス圧の最適化のために、コールドトラップを具備した特別な排気システムを構築した。これによりキセノンガス圧を10^3-10^5Paの広い範囲で制御することが可能になった。様々なガス圧で入力電力と発光強度を測定したところ、電極ギャップ長7mmのとき、キセノンガス圧12-15kPaで最も高い紫外線発光強度を得た。なお、ヨウ素の分圧はランプのガラス管の温度で決まるが、動作中でもランプ温度の上昇はわずかであったため、室温での蒸気圧である40Pa程度と見積もられる。このキセノンガス圧領域では、放電形態としてはランプ内全体に発光が広がる「拡散モード」と、直径1mm以下の細い線条放電が複数存在する「フィラメントモード」が混在したものとなる。これよりも低いガス圧領域では拡散モード、これよりも高いガス圧領域ではフィラメントモードとなる。すなわち、両者の境界領域で最も高い紫外線発光強度が得られた。
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