2007 Fiscal Year Annual Research Report
シャジクモを用いた水田中のカドミウムの生物活性の低下に関する研究
Project/Area Number |
06F06394
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
浅枝 隆 Saitama University, 大学院・理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KIAN SIONG 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | シャジクモ / カドミウム / 重金属類 / 生物的集積作用 / 炭化結合金属類 / otavite(CdCO3) |
Research Abstract |
本年度は、主にシャジクモ鋼による重金属類の集積特性について調べた。 重金属(カドミウム)を短期間暴露させたのち、クロロフィルの活性度をFluorCam (Photon System Instruments, Czech Republic)によって調べた。その結果、石灰化はカドミウム暴露の対抗性を増した。 次に、緑藻のシャジクモにおけるカドミウムの集積について調べた。全体の48%から73%の細胞壁にカドミウムの炭化結合が促進され、その濃度は10-2から10-1mgCd/Lのオーダーで検出された。 Visual Minteqの計算により、表面pHがアルカリの場合、この濃度を含む媒体に対してイオン活性が進み、otavite (CdCO_3)溶液が検出された。アルカリ領域におけるotaviteの沈降と、方解石(calcite)とカドミウムの共沈は、恐らくシャジクモの細胞壁における炭素結合のメカニズムと考えられる。 カドミウムの炭化結合の酸化還元に反応しない形成は、カドミウムの潜在的な沈降を表している。Otavite (CdCO_3)は、通常は方解石ミネラルと関連があり、底層の厚い泥炭はしばしばシャジクモ群生地で見られている。こうした条件は、長期間にわたって生じたカルシウムの蓄積と、沈降物上に堆積する植物の老化および枯死分解によって堆積するカドミウムによって、シャジクモの方解石とカドミウムの炭化結合が機能したことが考えられる。
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Research Products
(2 results)