2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06419
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
西村 幹夫 National Institute for Basic Biology, 高次細胞機構研究部門, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SINGH Tanuja 基礎生物学研究所, 高次細胞機構研究部門, 外国人特別研究員
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Keywords | ペルオキシソーム / PEX / ペルオキシン / バイオイメージング / タンパク質輸送 |
Research Abstract |
ペルオキシソームは、植物細胞に普遍的に存在するオルガネラである。その生理機能は細胞の分化と同調して脂肪酸分解や光呼吸、ジャスモン酸合成、ウレイド代謝などさまざまに変化することが知られている。これらの生理機能を担っているペルオキシソームタンパク質の一部はPTS2型タンパク質と呼ばれ、N末端にPTS2と呼ばれる輸送シグナルを含む高分子量前駆体型タンパク質として翻訳される。PEX7は、サイトゾル中でPTS2を識別し、PTS2型タンパク質をペルオキシソームへと運ぶ。本研究では、バイオイーメージング技術を用いて、PTS2とPEX7間におけるタンパク質結合活性のin vivoイメージング、およびPEX7のペルオキシソームへのターゲッティングに必要な因子の探索を行った。 (1)split YFP法を用いて、PTS2とPEX7間の結合部位のin vivoイメージングを行った。その結果nYFP-PEX7とPTS2-cYFPを共発現する細胞では、ペルオキシソーム上にPTS2とPEX7が結合していることを示す蛍光シグナルが存在する。一方、R^<16>G変異を挿入したPTS^*もPEX7と結合するが、タンパク質複合体はサイトゾルに留まる。 (2)PTS2-PEX7タンパク質複合体がペルオキシソームにターゲットするために必須な因子としてPEX12とPEX13を同定した。split YFP法で解析したところ、PEX7-PEX12間およびPEX7-PEX13間の結合がぺルオキシソーム上で起きることが明らかとなった 以上の結果は、下記の2つの学会発表を行うとともに、現在投稿論文を準備中である。
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Research Products
(2 results)