2008 Fiscal Year Annual Research Report
トマトジェミニウイルスの外被並びにβC1タンパク質の細胞内局在と機能解析
Project/Area Number |
06F06427
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
池上 正人 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHARMA Pradeep 東北大学, 大学院・農学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ジェミニウイルス / tomato leaf curl Java virus / コートタンパク質 / サテライトDNA / βC1タンパク質 / 細胞内局在 / 核シャトルタンパク質 / ベゴモウイルス |
Research Abstract |
Tomato leaf curl Java virus(ToLCJAV)ssDNAは、コートタンパク質(CP)によって核に運搬されることを明らかにした。そこで、今年度は、CPの核シャトルに関わるドメインのアミノ酸配列を詳細に調べることを目的に実験を行った。CPの種々のアミノ酸欠失変異体を作製し、それらの変異体とGFPとの融合タンパク質を作製して、それらの融合タンパク質が細胞内のどの箇所に存在するかを調べ、その結果、CPが核に存在するためにはCPのN末端側に存在する2つのドメイン(R-------K-RRRとRK-R)が重要であることがわかった。更に、CPが細胞質に存在するためにはC末端側に存在するLKIRIが必要であることがわかった。酵母のone hybrid systemでも同様の結果を得た。 ToLCJAVに付随するサテライトDNAβ02がコードするβC1遺伝子は病原性と宿主植物のRNAサイレンシングを抑制するサプレッサーの2つの機能を有していることを明らかにした。興味あることに、ToLCJAVβC1タンパク質は細胞質に局在し、tomato yellow leaf curl China virusやbhendi yellow vein mosaic virusのβC1タンパク質は核に存在し、ToLCJAVのβC1タンパク質のRNAサイレンシングの抑制機能はToYLCCNVやBYVMVのβC1タンパク質のそれらと異なることを示唆した。
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Research Products
(8 results)