2007 Fiscal Year Annual Research Report
土地開発が環境変化に及ぼす影響評価のための生態圏モジュールモデルの構築
Project/Area Number |
06F06441
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森 健 Kyushu University, 農学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SAPTOMO Kirido Satyanto 九州大学, 農学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | 土地利用形態 / 地下水環境 / 熱環境 / リモートセンシング / 集中定数型モデル |
Research Abstract |
本研究は,インドネシアのチダナウ地方農村地帯を対象に,土地利用の変化が農村の熱環境・水環境に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている.まず,対象地区において,水田,畑,森林,草地および果樹園等を対象に,土壌-植物-大気系における集中定数型の生態圏モジュールモデルを構築した.モデルに必要なデータを収集し,パラメータを推定するために,対象地区に地形がよく似た福岡県うきは市を対象に調査を行った.この地区の衛星データを用いて各モジュールの土地利用形態の調査を行うとともに,土地利用形態と表面温度の調査を行い,集中定数型モデルの検証を行った.また,接地空間および表層土壌空間を表現する生態圏モジュールモデルと,地下水流動の3次元モデルを連結し,地区全体における土地利用と熱環境・水環境の関係を明らかにした.このモデルのインプットデータを得て,モデルの妥当性を確認するため,うきは市において地下水位および河川水位の観測を行った.このモデルを用いて,地域開発が地下水賦存量と河川浸出量および水質に及ぼす影響の予測を行った.地下水位および河川水位の測定と同時に水質測定を実施して,地下水流動モデルに水質項を組み込んで,流域の水環境を推定するモデルを構築した.以上のようにして開発した解析手法を用いて,チダナウ流域における様々な土地開発パターンを想定して流域内の熱環境および水環境のシミュレーションを行って,環境保全を考慮した土地利用のあり方について検討した.
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] The Study of Water and Energy Balance on a Paddy Field.2008
Author(s)
Saptomo, S. K., Y. Nakano, M. Kuroda, B. I. Setiawan, Rudiyanto, T. Fukuda, S. Takeuchi, K. Yuge
Organizer
The Final Seminar on: Toward Harmonization between Development and Environmental Conservation in Biological Production Toward harmonizing, JSPS-DGHE Core University Program in Applied Biosciences, pp. 27-38
Place of Presentation
Tokyo University
Year and Date
20080228-29