2008 Fiscal Year Annual Research Report
老年病および生活習慣病におけるミトコンドリアからの活性酸素の放出機構
Project/Area Number |
06F06458
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
太田 成男 Nippon Medical School, 大学院・医学研究科, 教授 (00125832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MARTIN Wolf Alexander 日本医科大学, 老人病研究所生化学部門, 外国人特別研究員
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Keywords | ミトコンドリア / 老年病 / 活性酸素 |
Research Abstract |
本研究の目的はミトコンドリアから発せられる活性酸素量とミトコンドリア膜電位およびマトリックス内のカルシウム濃度など他のミトコンドリア特性を同時に測定する事にあった。測定方法として多数の蛍光色素また蛍光蛋白はを試した結果、測定に一番有効な方法はミトコンドリア内に酸化還元状態によって蛍光が変化するroGFP(蛍光蛋白質)を発現させる事であった。ミトコンドリアの活性酸素の発生によって変わるミトコンドリア内の酸化還元状態をroGFPによって生きた細胞内で測定し、ミトコンドリア膜電位を減少させるによってミトコンドリアの活性酸素発生量が減少する事を証明した。このメカニズムは単離ミトコンドリアて良く知られているが、今回、生きた細胞内でミトコンドリア特異的測定をすることに初めて成功した。この結果をThe 15th European Bioenergetics Conference 2008で発表し現在論文を作成している。 更にroGFPを用いてカロテノイド系色素物質であるアスタキサンチンが生理的な濃度でミトコンドリア内の酸化還元状態を酸化ストレスに対して還元状態に保つ事ができ、その事によってミトコンドリア膜電位やミトコンドリア酸素消費等ミトコンドリア機能を保護しアスタキサンチンが酸化ストレスに対して高い抗酸化作用を持つ事を証明できた。この結果の論文をJournal of Nutritional Biochemistryに投稿し受理された。
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Research Products
(13 results)