2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06552
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
中川 貴雄 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JEONG Woong-Seob 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 外国人特別研究員
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Keywords | あかり / 赤外線 / 銀河進化 |
Research Abstract |
日本初の赤外線天文衛星「あかり」は2006年2月22日に成功裏に打上げられた。我々は、この「あかり」のもたらす観測結果を対象として、以下の研究を行った。 1.「あかり」は、過去における急激な銀河進化を検出すると期待されている。ただし、そのためには、source confusionの影響を正確に見積もる必要があるため、我々はまずconfusionの評価を行った。 2.検出限界以下の天体については、遠赤外線背景放射の揺らぎを測定することにより調べる。そのために、我々の理論的なsource countモデルと、観測結果との詳細な比較を行った。 3.銀河の色を詳しく調べることにより、銀河のタイプを区別することができることを、我々は理論的に示してきた。このことを実際のデータに適用することにより、銀河のタイプ別の進化を明らかにした。 さらに、実際の観測データを用いて以下の研究を行った。 4.「あかり」の観測と、以前の赤外線衛星IRASの観測との比較を行った。その結果、「あかり」とIRASとで、観測結果がよく一致する天体もあったが、かなりの天体については、「あかり」観測結果がIRASよりも系統的に暗い傾向を示すことがわかった。これら食い違いを示す天体を詳細にしらべたところ、IRASでは空間分解能不足で詳細がわからなかった天体が、「あかり」の優れた空間分解能により実際に分解され、観測結果に相違がでたということがわかった。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Far-infrared detection limits-II. Probing confusion including source confusion2006
Author(s)
Jeong, Woong-Seob, Pearson, Chris P., Lee, Hyung Mok, Pak, Soojong, Nakagawa, Takao
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Journal Title
Monthly Notices of the Royal Astronomical Society Vol.369,Issue 1
Pages: 281-294
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