2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06567
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Research Institution | Public Works Research Institute |
Principal Investigator |
杉田 秀樹 独立行政法人土木研究所, 耐震研究グループ, 上席研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NAILI Mounir 独立行政法人土木研究所, 耐震研究グループ, 外国人特別研究員
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Keywords | SPH / 見かけの粘性 / モール・クーロン破壊規準 |
Research Abstract |
本研究は,地震により地盤が液体のように流動する流動化現象を,SPHと呼ばれる数値解析手法によって解明することを目的とする.地盤は固液混合体であり,流動化した地盤は,ある時は固体のように,またある時は液体のように振る舞うが,既存の解析手法では地盤が液体のようになる現象を再現することができない.本手法ではこのような現象を連続的に捉えることが可能であるが,本来流体を対象としたものであるため,確立された流動地盤の物性同定法がない.そこで本研究では,土の要素試験から解析に必要な流動地盤の物性を同定する手法を開発し,それによって得られた物性値を用いて実際の初期値・境界値問題を解くことによって,流動化した地盤挙動を明らかにすることを目的としている.平成18年度は,液状化した土をビンガム流体としてモデル化していた既存の解析コードを拡張し,土の強度特性をモール・クーロンの破壊基準を付け加えることによって,土の固体・液体としての挙動を再現できるようにした.また,基礎周りの土の挙動は3時限的であることから,解析コードを3次元に拡張した.更に,来年度実施予定の土の粘性計測試験用の載荷装置を試作し,流動地盤の物性を同定する手法についても検討した.
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Research Products
(2 results)