2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06620
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
長濱 統彦 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology, 極限環境生物圏研究センター, 研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ABDEL-WAHAB Mohamed Ahmed 独立行政法人海洋研究開発機構, 極限環境生物圏研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | 海生菌類 / 系統進化 |
Research Abstract |
本年度はこれまでの2プロジェクトである(1)Cirrenalia属菌種の系統学的関係、(2)Corollospora属の新種と系統推定、に加えて(3)日本近海および深海における海生菌類の分布、ついての研究を開始した。(1)に関しては、比較のための基準種を収集し、エジプト沿岸株のLSU(26-28S)rDNAを決定したが、タイBIOTECのProfessor E.B. Gareth Jonesが同菌類の研究を行っており、さらに我々より多くのデータを収集していることがわかったため、データを送り共著として報告することになった。(2)についてはエジプト沿岸株に収集可能な基準種を加えて、LSU rDNAおよびITS-5.8S rDNA領域の塩基配列を決定した。これらは近縁種から子嚢の形状、子嚢胞子の縦横比が異なっており、さらに系統解析によるデータに基づいて、Corollospora属の新種C. anglusa sp. nov.とC. portsaidica sp. nov.また、C. anglusaのアナモルフとしてVaricosporina anglusa sp. nov.として結論した。(3)については鹿児島野間岬鯨骨域および相模湾初島沖メタン冷湧水域深海底泥より、いくつかの真菌を分離し、生活環の観察とLSU rDNA塩基配列の決定を行った。また神奈川県の海岸数ケ所において流木のサンプリングを行い、新規のCorollospora菌種と見られる株を分離した。それらについて、LSU rDNAおよびITS-5.8S rDNA領域の塩基配列を決定した。
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Research Products
(2 results)