2006 Fiscal Year Annual Research Report
果樹へのスペルミジン合成酵素遺伝子導入がストレス応答性と形態形成に及ぼす影響解明
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06F06621
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
森口 卓哉 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹研究所果樹温暖化研究チーム, 上席研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WEN Xiaopeng 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹研究所果樹温暖化研究チーム, 外国人特別研究員
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Keywords | ポリアミン / スペルミジン合成酵素 / 組換え体セイヨウナシ / SPDS / リンゴ / 環境ストレス耐性 / 形態形成 |
Research Abstract |
当研究室ではポリアミン生合成佳子嘘遺伝子の一つであるスペルミジン合成酵素遺伝子(SPDS)を導入して過剰発現させたセイヨウナシ組換え体を数系統保有している。これら組換えセイヨウナシに対して、カドミウム、鉛、塩等のストレス処理を行うために、SPDS合成酵素遺伝子の発現レベルを異にする数系統の増殖を行っている。 また、センス導入組換え体でストレス耐性を示したセイヨウナシ組換え体#32のストレス耐性機構について知見を得るため、野生型との間でサブトラクションを行い、#32で発現が有意に誘導されている遺伝子群を明らかにすることを計画している。そのため、#32と野生型セイヨウナシを増殖しているところである。 アンチセンス組換え体候補の中には茎の伸長が抑制された個体が存在している。そこで、SPDSの発現と形態形成の関わりを明らかにすることを目的として今後実験を進める予定であるが、最初に用いる材料が実際にアンチセンス個体であることを証明しておく必要がある。そこで、アンチセンス候補について、SPDSの抗体を利用したウエスタンブロッティングを行った。形態的に茎の伸長が抑制されているアンチセンス個体ではタンパク質の量が少ないことが期待されたが、形態的な特徴とSPDSタンパク質の多少が必ずしも対応していないことが明らかとなった。現在、SPDS活性を測定する等、他の証明方法について検討している。
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