2006 Fiscal Year Annual Research Report
中心市街地の活性化支援のための歩行者指向型 Agent-based モデリング手法
Project/Area Number |
06F06701
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤原 章正 広島大学, 大学院国際協力研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SAARLOOS Dirk Johannes Maria 広島大学, 大学院国際協力研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 歩行者 / 都心活性化 / Agent-based modeling / Activity-based approach / 意思決定支援ツール |
Research Abstract |
この研究は、中心市街地における歩行者と歩行環境との相互作用を表現するモデルの開発を行う。このモデルは、中心市街地の再開発が歩行者フローと施設のパフォーマンスに与える影響を予測するために使われる。このため、代替案の設計と評価に関わる基本的な計画タスクを記述するツールの中核をなすものの開発を目指す。そして、計画者の意思決定を支援するだけではなく、中心市街地の再開発に関わる各利害関係者の参加と合意形成に必要なコミュニケーションを円滑化できるようなAgent-based支援ツールを開発する。 初年度の研究は研究全体のフレームワークを構築するために時間を費やした。そして、歩行者は各種活動を時空間において遂行するために都心を歩き回ると考えられるため、Activity-basedアプローチの考え方を援用し、各エージェントは特定の個人属性を有しており、ある目的をもって、そして、個人の活動スケジュールと時間制約のもとで都心を訪問するというメカニズムを特定化する作業は一段落した。 構築したフレームワークでは、歩行者エージェント、施設エージェントと計画者エージェントを導入している。そして、広島都心部ですでに実施された歩行者アンケート調査データを用いて、歩行者の活動パターンについて分析し、多くの衝動的な立ち寄り行動が存在することを明らかにすると同時に、フレームワークの適用可能性を試験的に分析した。 初年度の研究成果を、2007年6月にアメリカで開催されるThe 11th World Conference on Transport Researchと2007年9月に中国で開催されるThe 7th International Conference of Eastern Asia Society for Transportation Studiesに公表する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] A multi-agent model for supporting CBD regenerationplan development based on pedestrian distributions2007
Author(s)
Saarloos, D.J.M., Zhang, J., Fujiwara, A., Timmermans, H.J.P.
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Journal Title
Proceedings of the 11th World Conference on Transport Research (WCTR), Berkeley, USA, June 24-28, 2007 (CD-ROM)(accepted)
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