2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06707
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
河村 篤男 Yokohama National University, 大学院・工学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PAVLOVSKY Martin 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | チョッパ回路 / SAZZ / 高密度 / 高効率 / ハイブリッド車 / 燃料電池車 / 電気自動車 / エネルギーマネージメント |
Research Abstract |
研究開始以降、1号試作機と2号試作機を完成させ、各種測定を行った。1号機では、スイッチング周波数200kHz,効率93.8%、パワーデンシティ(電力密度)10.5kw/lを実現した。この値は、記録的な値であるが、さらに、2号機を試作して以下のようなデータを取った。 特に、1号機からの修正点は、以下である。(1)スイッチングデバイスを再選定して4並列から2並列に修正した。(2)補助スイッチにオン抵抗の小さいデバイス(CoolMOS)を選定した。(3)集積インダクタンスの値をやや下げて、構造を再設計した。(4)PCB基盤上でのbus-barを再設計した。(5)gate回路のPCB基盤上でり配置の再検討を行い、集積密度を向上させた。(6)全体の空きスペースの検討による密度の向上を図った。 また、これらの試作機の特徴は、(1)熱設計をデバイスからの発熱をインダクターからの発熱に分け、その熱フローの計算を行い、ヒートシンクへ達するまでの経路での温度設計を行ったこと.その結果、ヒートシンクに対して、デバイスを垂直に配置し、インダクタンスの熱を排除しやすい構造を提案した点。(2)既存のスイッチングデバイスのパッケージを使い、電力密度の向上を目指した点である。 この結果、2号機では、3.7kw出力時に最大効率95.4%が実測された。これを連続定格で計算すると、電力密度が15kw/lとなる。最大定格に関して実験をした結果、空冷では18.2kw/l、水冷では27.7kw/lの電力密度が得られた。なお、スイッチング周波数は200KHz,回路は横国大が特許申請中であるSAZZ方式を採用している。これらの成果は各種会議で報告した。
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Research Products
(4 results)