2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06707
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
河村 篤男 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PAVLOVASKY Martin 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | チョッパ回路 / SAZZ / 高密度 / 高効率 / ハイブリッド車 / 燃料電池車 / 電気自動車 / エネルギーマネージメント |
Research Abstract |
来目が2006年10月中旬であり、実質的な研究期間が短かったので、以下のような机上検討を中心に研究を行った。 (1)ハイブリッド車および電気自動車、燃料電池電気自動車の文献を収集し、エネルギーマネージメントのための動作範囲を調査した。次に、河村研究室で提案しているSAZZ(Snubber Assisted Zero Voltage and Zero Current)チョッパの適用範囲を検討した。その結果、駆動系の種類によって、直流電圧とパワーフローの方向の組み合わせに対応して、SAZZ回路方式の使い方を工夫すれば、多種多様なSAZZチョッパ回路の適用範囲が存在することが明らかになった。 (2)将来的なパワーコンバータの仕様を決めて、超高密度高効率コンバーを試作することにした。その結果、目標性能としては、双方向チョッパ(順方向昇圧、逆方向降圧)で、定格は8kw(連続)、効率は99%(目標)、エネルギー密度は10w/cc(目標、連続定格)とした。SAZZ方式ソフトスイッチングとCoolMOSデバイスを用いて、数百kHz程度でソフトスイッチングさせても、小型軽量で高効率なコンバータを試作できそうなことが明らかになった。 (3)次に、動作点をいろいろと代えて、SPICEで詳細シミュレーションを行うことにより、SAZZ回路パラメータを最適化した。また、MOSモデルを含めたシミュレーションの検討により、スイッチング周波数200kHzでも効率99%を達成できそうな見通しを得た。 (4)回路動作を確認するための第一次試作機の部品を手配し、製作の準備を行った。2007年の夏には、データを取得する予定となっている。その後は各種データを取得し、高密度化のための第2次試作機の検討を行う。
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