2006 Fiscal Year Annual Research Report
文化再生の素材:現代アイヌ民族の採集活動と先住民族アイデンティティーの発生
Project/Area Number |
06F06744
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小野 有五 北海道大学, 大学院地球環境科学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEWALLEN Ann-Elise 北海道大学, 大学院地球環境科学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | アイヌ / 先住民族 / エコツーリズム / マイノリティ / ジェンダー / 権利回復 |
Research Abstract |
1.エコツアー実施:北海道各地のエコツアー活動の全体図を把握するために代表団対に連絡をとり、場合によりは聞き取り調査(インタビュー)も行いました。自分の調査範囲に取り入れるエコツアー活動はSIPERUとNPOシンラのエコツアー(知床)、NPO阿寒観光協会(釧路市阿寒湖畔)、二風谷のエコツアー団体、そして北海道大学校内のIPERUのエコツアー。冬の間には阿寒観光協会のモニタツアーに参加ができました。他三つの箇所と比較して、違った目標と結果を予想できます。 2.聞き取り調査開始:4カ所のツアーを一層深細かく把握するのに、ツアーガイドと企画リーダー夫々を訪ね、インタビューも始めました。 3.自然資源の収集伝承活動:冬の間には行われなかったが、又春から改めて山菜採りの長老の後について、山菜を収集し、聞き取りと分析を行います。 4.エコツアーの研究会:4月から北大中のアイヌ・先住民研究センターがオープンしました。このセンターの柱の一つはエコツアー研究とツアーの開発です。エコツアーの研究会ではツアーの事例とあり方を調べて、分析し、今度作るアイヌエコツアーの開発に研究実績を注ぐ予定です。3月の学会(全米アジア学学会)の際に、アメリカ国内のエコツアー事例の情報収集と比較研究を行いました。これらの結果を研究会にて、材料として提供します。 5.マイノリティ女性プロジェクトとアイヌ女性の実態調査報告書造り:2004年から引き続き実施されているアイヌ女性の実態調査と分析、報告活動の関わりを続けています。2005年の調査報告書作成に協力した関連で、2007年のアイヌ女性がアクション・リサーチに取り組む結果として、自分達が複合差別(民族差別・性差別が重なり合う新たな差別を生む現象)から解放される体験を冊子にまとた。3月にアイヌ女性と一緒に、マイノリティ女性(在日コリアン女性、部落女性、アイヌ女性)が内閣府男女共同参画局と交渉した際に参加しました(業績参照)。
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Research Products
(4 results)