2007 Fiscal Year Annual Research Report
文化再生の素材:現代アイヌ民族の採集活動と先住民族アイデンティティーの発生
Project/Area Number |
06F06744
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小野 有五 Hokkaido University, 大学院・地球環境科学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEWALLEN Ann-Elise 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究員, 外国人特別研究員
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Keywords | アイヌ / 先住民族 / エコツーリズム / マイノリティ / ジェンダー / 権利回復 |
Research Abstract |
1.エコツアー実施:北海道各地のエコツアー活動のより詳細を把握するために、各地域にツアーの参加、映像記録、録音記録、聞き取り調査、アンケート調査などの方法を使い、情報収集を引き続き行いました。2007年は主に次の団体の活動に集中しています:SIPERUとNPOシンラのエコツアー(知床)、平取のNPOナショナルトラスト・チコロナイ、二風谷のエニツアー団体、テケカラの会の体験学習型エコツアー、そして北海道大学校内のIPERUのエコツアー。 2.エコツアーの研究会:6月:研究会のメンバーにチェロキーとアラスカネーティブの事例を発表した。(業績参照)8月:北大構内にて研究会のエコツアーが開催された。9月:研究会一度が知床でのエコツアーの見学と実施にあたり、発掘調査、地域住民と交流をはかりました。 3.マイノリティ女性プロジェクト:3月からは『エンパワメントカフェ』を開催し、アイヌ女性が自ら差別解放に繋がる訓練に取り組んだ。2007年にマインリティ女性3団体(在日コリアン女性、部落女性、アイヌ女)が複合差別の実態調査の結果を出版した。9月に中央政府で省庁交渉を行い、史上初47人の各省庁代表の方々とロビイングを行いました。10月には全国マイノリティ女性フォーラムは札幌で開催され、マイノリティ女性同士で交流を深めながら、ネットワーク強化に取り組んだ(業績参照)。 4.先住民族サミット:2008年洞爺湖G8サミットに際して、先住民族が主体となるサミットの実行委員会に入り、海外から数名を招いて、人権と地球環境が結ばれる先住民族の課題を世界に発信します。特に、G8諸国の首脳が来道する際に、先住民族のアピールを提言として提出する企画です。 5.ピリカ・ケゥトゥム・アプカシ(心で歩く):若者アイヌと非先住民族の願いを込めて、民族間の平和的でかつ環境保全をテーマにした1ケ月のエコツアー企画を取り組み段階から参加しています。
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Research Products
(5 results)