2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06765
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Host Researcher |
神谷 勇治 (独)理化学研究所, 生長制御研究グループ, グループディレクター
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Foreign Research Fellow |
WU Guang (独)理化学研究所, 生長制御研究グループ, 外国人特別研究員
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Keywords | ブラシノステロイド / 植物ホルモン / 情報伝達 / レセプター / ブラシノライド |
Research Abstract |
植物ステロイドホルモンであるブラシノステロイド(BR)は植物の生長と分化において重要な役割を持つ。近年、BR情報伝達経路の解明が進み、レセプター(BRI1)やコレセプター(BAK1)、そして下流のBKI1、BIN2、BES、BZR1などの構成成分が同定された。しかし、BRI1タンパクレベルでの調節機構など情報伝達経路の初期段階についてはまだ十分に解明されていない。そこで、申請者は遺伝学的アプローチでBR情報伝達経路の成分とBRI1調節因子の解明を試みている。これまでにBRI1タンパク発現量が低い変異体bril-5を用いてBR情報伝達に特異的なsbi1(suppressor of bril-5)を単離している。sbi1はレセッシブで、sbi1単独変異体ではBRI1タンパク量が増加し、またブラシノライドに対する感受性が高くなることを示している。SBI1はBRI1タンパクの安定性を調節することでBR情報伝達の初期段階に関わっていると考えられ、現在これに関する実験を行っている。また、興味深いことに、このsbi1単独変異体を短日条件下で栽培すると野生型よりも大きな表現型を示す。これには植物ホルモンの内生量の変化が影響している可能性が考えられることから、高感度ホルモン分析によりBRおよび他のホルモンの定量を試みている。また、sbi1以外の新しいBR情報伝達経路の成分と予想される変異体の解析も進めている。
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