2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06769
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
宗田 孝之 Waseda University, 理工学術院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
EIKIE. N.S 早稲田大学, 理工学術院, 外国人特別研究員
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Keywords | メラノーマ / スペクトル診断 / フェオメラニン / ユーメラニン |
Research Abstract |
本年度は、経皮計測した拡散反射スペクトルから(1)新生血管増殖に伴うヘモグロビン総量増加を定量化することによる新生血管増殖域の画像化、(2)メラニン定量の可能性、(3)ex vivoで報告されているユーメラニンとフェオメラニンスペクトルの定性的変化の再確認とin vivo観測の可否確認の3項目に挑戦することを目標とした。 利用を予定していた計測装置がベッドサイドニーズに適合しなかったため、装置を作り変えることとなった。このため、静岡がんセンター病院倫理委員会への申請ならびに承認(3月25日付け)が遅れたため、ヒトを対象とした研究は実施できなかった。そこで市販されている三次元モデル皮膚を用いた研究を行った。このモデル皮膚はケラチノサイトがコーカシアン由来、メラノサイトがモンゴリアン由来であり、播種比率は10:1であった。 紫外線照射下で2週間培養した三次元モデル皮膚)を試料として、450-900nm領域で分光分析したのち化学的分解法によってユーメラニンとフェオメラニン量を定量した。スペクトルとメラニン量の関係を精査し、後者を前者から推定する方法を確立した。この方法は、産生したメラニンの深さ方向分布も描画できる。それは既に報告されている分布と合理的に一致するものであった。一方で、ユーメラニン、フェオメラニンごとのスペクトルは推定できなかった。そこで、合成されたDHICA由来ユーメラニンとフェオメラニンを入手して上述の波長領域で分光分析したが、現在のところ明瞭な差異を見出すまでには至っていない。
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Research Products
(3 results)