2006 Fiscal Year Annual Research Report
デンドリマーを含む高分子複合系の分子設計と構造解析
Project/Area Number |
06F06770
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮田 貴章 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NIE Kangming 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 高分子相互侵入網目 / 光重合・架橋 / ポリスチレン / ポリメチルメタクリレート / 共焦点顕微鏡 / デンドリマー / 共連続構造 |
Research Abstract |
「デンドリマーを含む高分子複合系の分子設計と構造解析」について昨年の11月から研究を開始したが、まだ時間が経たないので、研究は準備の段階にある。本研究は、高分子混合系の相分離によって形成された共連続構造を利用し、その片方の連続相にデンドリマーを混入させ、力学的特性や伝導性の向上を目指している。 1)制御可能な共連続構造を有する高分子混合系の設計: 蛍光色素FluoresceinをラベルしたPolystyrene(PS)誘導体とRhodamine6GをラベルしたMethyl methacrylate(MMA-Rh)モノマーに溶解させ、均一な溶液を作成し、紫外光を照射することによりPS鎖を架橋してPS網目を作りながら、PMMAネットウォークも同時に成長させる。このようにしてPS誘導体をマトリックス相中にPMMA-rich相が六方細密充填されたことがレーザー共焦点顕微鏡で明らかにされた。現在、これらの六方細密充填構造の最適条件について実験的に検討している。 2)上記の実験で得られた高分子のhexagonal phaseをテンプレートにして、種々の官能基を有するデンドリマーを展開した。しかしながら、デンドリマーが均一に分散しなかったため、今後、その官能基を通して、デンドリマーとまわりにある高分子との親和性を向上して、さらに蛍光色素を化学的に修飾することにより、混合系中にデンドリマーの連続相の形成をイメージングする予定である。
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