2007 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ・ナノ化学チップによる生体分子の超高速超高感度分析技術の開発
Project/Area Number |
06F06787
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北森 武彦 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RENBERG Bjorn Jonas 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 拡張ナノ空間 / マイクロチップ / タンパク質 / DNA |
Research Abstract |
「マイクロ・ナノ化学チップによる生体分子の超高速超高感度分析技術の開発」というテーマで、流路幅および深さが数十マイクロから数百ナノメートルの流路(マイクロ・ナノチャンネル)を用いた新規免疫分析装置を開発している。本研究では、微小空間の特徴を活かして、単一細胞から産出されるホルモン等の定量を実現する免疫装置の開発を目指す。具体的な目標は以下の2点である。 課題1.マイクロ流路の中に、複数の抗体をパターニングし、多項目同時分析の実現を目指す。課題2.1ミクロン以下の深さをもつマイクロ流路を用いることで、免疫分析の高感度化を目指す。血液分析のみでなく、1細胞からの免疫分析の実現を目指す。 課題1に関しては、新規に合成した光重合剤とフォトマスクを使った拡張ナノチャンネル内パターニング技術を新規に開発した。ガラス基板にアミノプロピルを持つシラン化剤で表面を処理し、カルボキシル基とPEG、ベンゾフェノンからなるリンカーを固定した。UV照射することで、UVで活性化されるベンゾフェノンとDNAやタンパク質を結合し、チャンネル内に生体分子を固定化した。フォトマスクを使うことで、チャンネル内にパターンに従って、タンパク質やDNAを固定化できることを明らかにした。この操作を繰り返すことで、複数の生体分子を同一チャンネル内に固定できることを実証した。 課題2に関しては、1ミクロン以下の深さをもつマイクロ流路の作製に成功した。また、課題1で開発したパターニング方法が、1ミクロン以下の深さのチャンネル内でも有効であることを示した。
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Research Products
(3 results)