2007 Fiscal Year Annual Research Report
自然森林資源と自国都市における消費活動の相互連関についての研究(ブラジルを例にして)
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06F06820
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松下 和夫 Kyoto University, 地球環境学堂, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TATIANA Gadda 京都大学, 地球環境学堂, 外国人特別研究員
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Keywords | 消費 / 森林 / 農地 / サンパウロ / 都市化 |
Research Abstract |
今年度は木材の原産地、木材のタイプ、量と生態系・家具・家屋、その他といった最終利用形態に関する情報・社会経済学的視点から考察した木材の消費の流れを明確にし、年に適合する種類、量と金銭的な価値などにも立ち入った木材に関する大量のデータを収集した。 また、日本におけるこの方面の様々な研究者との検討や、資料や新しい知見を求めての国際会議への出席・発表等も視野に入れて研究を進め、資源の適切な充当という考えに根ざした生態系動学が、いかに持続可能な共生に適しているかを明らかにした。当初の予定通り、ブラジル、サンパウロ周辺の森林地域における農業の重要性についても結果を得られた。 具体的な発表機会としては、2つの関連学会の参加を予定していたが、1つは開催直前にキャンセルになり、「ACSP2007」についても応募者多数で選にもれた。しかしながら、5月に京都大学主催の国際会議「Democracy for the Sustainable Future」、8月に北海道大学のSapporo Nodal Office of Global Land Projectの主催するワークショップ、「Advanced Institute in Integrated Land Systems Modeling」に参加。11月にはTerry McGee教授を招聘し、持続可能な都市の将来について、1月にはPeter Marcotullio教授を招聘しアジア太平洋地域における都市の社会環境システム、グローバリゼーション、脆弱性、回復についてのセミナーを開催。また、昨年12月にはCITYNETとの共催でソウル開発機構のGyeng Chul Kim教授を招聘し、「持続可能な都市-輸送およびエネルギー危機」をテーマとして「CITYNET JAPAN FORUM」を開催。いずれの会議においても研究者たちと広く意見交換を行い、研究をさらに発展させることに役立った。 他、発表機会としては学会誌「Sustainability Science」の土地活用及び環境の持続性に関する特集へのアブストラクトを提出。今年10月に開催予定の「地球環境変化の人的側面についての国際科学会議」へのアブストラクトを提出。また、11月開催の国際会議、「地球環境変化および都市開発」において発表される国立台北大学都市計画大学院Shu-Li Huang教授の都市周辺地域の土地活用の変化についての研究に参画している。
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