2006 Fiscal Year Annual Research Report
Leymusと栽培小麦における硝酸化成抑制の遺伝生理的機構
Project/Area Number |
06F06905
|
Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
スバラオ G.V. 独立行政法人国際農林水産業研究センター, 生産環境領域, 主任研究員
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ピアーズ S.J 独立行政法人国際農林水産業研究センター, 生産環境領域, 外国人特別研究員
|
Keywords | 硝酸化抑制 / Triticum aestivum / Leymus racemosus / 根圏 |
Research Abstract |
研究のテーマは以下の二つである。 1 小麦および小麦近縁種の生物的硝酸化成抑制の研究 2 小麦近縁種であるLeymus racemosusにおける生物的硝酸化成抑制物質放出の生理的メカニズムの解明 1 小麦および小麦近縁種の生物的硝酸化成抑制の研究 Australian Winter Cereals collectionの在来品種から代表的な近代品種まで幅広い小麦の遺伝資源を用いて小麦の生物的硝酸化成抑制について研究を行っている。現在、近代品種の根より放出された生物的硝酸化成抑制物質を回収し、その各品種の生物的硝酸化成抑制作用について検討している。 2 小麦近縁種であるLeymus racemosusにおける生物的硝酸化成抑制物質放出の生理的メカニズムの解明 L.racemosusの生物的硝酸化成抑制研究を進めるためには、水耕栽培が必要である。しかしながら、研究を始めるにあたって、L.racemosusの水耕栽培方法、および最適な植物体の増殖は確立されていなかった。そこでL.racemosusの水耕栽培方法および増殖方法を確立した。現在L.racemosusの根より生物的硝酸化成抑制を抽出し、その生理的メカニズムを研究中である。 このプロジェクトで得られた過去の研究成果、および現在行われている研究結果をまとめて、2007年8月にフランスで開催されるThe Rhizosphere 2 conferenceの国際学会で口頭発表する予定である。また西オーストラリア大学との共同研究実現にむけて、各機関との調整を行っている。
|