2007 Fiscal Year Annual Research Report
Leyumsと栽培小麦における硝酸化成抑制の遺伝的・生理的機構の解明
Project/Area Number |
06F06905
|
Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
G.V. スバラオ Japan International Research Center for Agricultural Sciences, 生産環境領域, 主任研究員
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
S.J Pearse 独立行政法人国際農林水産業研究センター, 生産環境領域, 外国人特別研究員
|
Keywords | 硝酸化抑制 / Triticum aestivum / Lemus racetmosus / 根圈 |
Research Abstract |
コムギにおける硝化抑制能を検証するため以下の研究を行った。 1.水耕による根の分泌物物回収実験において、カルシウムは根の組織の膜を健全に保つためには、水耕液中にカルシウムが必要である。しかしながらカルシウムが硝化抑制能を評価する際のアンモニア酸化細菌のバイオアッセイに影響する恐れがある。そこでカルシウムのバイオアッセイに対する影響の有無を検証した。その結果、水耕に用いるような低濃度のカルシウムはバイオアッセイに影響しないことが判明した。今後水耕液中にカルシウムを加えることにより、根からの分泌物回収時、根に対する負荷が減少される。 2 24品種の在来品種および20品種の改良品種を用いて、各品種の硝酸化抑制機能を検討した。コムギの場合アンモニア毒性に対する感受性が強いため、根の分泌物回収時にアンモニアが強く根の生理に作用する。pHなどを調整し、根に対するダメージを最小限に抑えて、コムギ品種の硝化抑制機能を評価した。コムギは他の種に比べて硝化抑制能は低いが、種内でのBNI能に関する変異が存在していることが判明した。現在、高い硝化抑制能を有する品種と低い硝化抑制能を有する品種を選抜するために、さらなる分析を進めている。 3アンモニアが硝化抑制物質の分泌に係わっていることが、これまでの試験から示唆されている。アンモニアと硝化抑制物質の分泌の関係をより深く理解するために、同一固体の根を半分に分け、それぞれの根をアンモニア処理と硝酸処理するルートスプリットシステムを用いて、アンモニアと硝化抑制能の関係を検証した。現在、各サンプルの分析中である。
|
Research Products
(3 results)
-
[Journal Article] Can biological nitrification inhibition genes from perennial Leymus racemosus(Triticeae)combat nitrification in wheat farming?2007
Author(s)
G. V. Subbarao, Ban Tomohiro, Kishii Masahiro, Ito Osamu, H. Samejima, H. Y. Wang, S. J. Pearse, S. Gopalakrishnan, K. Nakahara, A. K. M. Zakir Hossain, H. Tsujimoto, W. L. Berry.(2007)
-
Journal Title
Plant and Soil 299
Pages: 55-64
Peer Reviewed
-
-