2006 Fiscal Year Annual Research Report
ショウジョウバエ貪食受容体Draperに認識されるアポトーシス細胞表層分子の同定
Project/Area Number |
06J00268
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
倉石 貴透 金沢大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | アポトーシス / 細胞貪食 / ショウジョウバエ |
Research Abstract |
ショウジョウバエ食細胞の貪食受容体であるDraperが認識するアポトーシス細胞表層の貪食目印分子(Draperのリガンド)を同定することを目的として研究を行っている。その第一歩として,Draperに結合する分子を生化学的に同定しようと試みた。 1.バキュロウイルス-昆虫細胞タンパク質発現系を用いた,Draper-GST融合タンパク質を発現させ,精製する実験系を構築。DraperとGSTの融合タンパク質をもつ組み換えバキュロウイルスを作成し,昆虫細胞Sf21に感染させた。感染細胞を回収,溶解し,グルタチオンセファロース4Bを用いた精製を行ない,大量のDraper-GST融合タンパク質を得た。 2.Draper-GST融合タンパク質を結合させたアフィニティーレジンを用い,アポトーシスS2細胞中のDraper結合分子候補の同定。Draper-GST融合タンパク質を結合させたアフィニティーレジンを作成した。次に,アポトーシスS2細胞の溶解液を調製し,作成したレジンを用いてアフィニティークロマトグラフィーを行なった。この操作により特異的に濃縮されたタンパク質をSDS-PAGEにて分離し,得られたバンドを質量分析によりアミノ酸配列を決定した。その結果,小胞体シャペロンタンパク質と推定される二つの分子,CG1837とCaBP1とが同定された。 3.Draper結合分子に対するポリクローナル抗体の作成。CG1837とCaBP1の遺伝子をクローニングし,組換えタンパク質を大腸菌にて発現,精製した。これらを抗原としてラットに免疫し,それぞれの分子に対する坑血清を作成した。
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Research Products
(1 results)