2007 Fiscal Year Annual Research Report
環境遺伝子資源からの有用酸化酵素の効率的探索技術の開発とその応用
Project/Area Number |
06J00383
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
古屋 俊樹 Waseda University, 理工学術院, 特別研究員(PD)
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Keywords | 酸化酵素 / モノオキシゲナーゼ / P450 / FT / ICR MS / 環境遺伝子資源 |
Research Abstract |
酸化反応は物質変換において最も重要な反応のひとつであり、酸化酵素は常温、常圧下で選択性の高い反応を実現することから環境調和型の触媒として有用である。環境遺伝子資源からの有用酸化酵素の効率的探索技術の開発とその応用を目的として、本年度はまず、昨年度確立したフーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析装置(FT/ICR MS)を利用した酸化酵素活性一斉解析法を実際の探索に応用した。具体的には、Bacollus cereus由来全P450酸化酵素5種の活性をFT/ICR MSを利用して評価した。その結果、3種に対して新規な酸化活性を検出することに成功した。さらに、Bacillus subtilisに対して得られた結果と合わせてアミノ酸配列と基質特異性の関係を考察することにより、Bacillus属由来P450酸化酵素は4つのクラスターに分類できることを初めて明らかにした。一方、昨年度ゲノム配列情報をもとに取得した新規酸化酵素の機能解析を行い、種々のカルボン酸を有用なヒドロキシカルボン酸に変換可能なことを明らかにした。また、インドールからインジゴを生産する酵素を新たに取得することにも成功した。すでに土壌等の環境からDNAを抽出する方法を確立しており、今後はこれらの酵素をモデルとして環境遺伝子資源から酸化酵素遺伝子をクローニングする。さらに、FT/ICR MS、呈色法等を利用して酸化活性を探索、評価し、様々な基質・反応選択性を有する酸化酵素からなるライブラリーの構築を目指す。
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Research Products
(4 results)