2007 Fiscal Year Annual Research Report
異方性及び非均質性を考慮した定量的超音波非破壊評価システムの開発
Project/Area Number |
06J00648
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
斉藤 隆泰 University of Fukui, 工学研究科原子力・エネルギー安全工学専攻, 特別研究員(PD)
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Keywords | 数値解析 / 境界要素法 / 演算子積分法 / 超音波非破壊評価 / 音響波 / 弾性波 |
Research Abstract |
平成19年度は平成18年度で開発した、超音波シミュレーターの更なる高速化・高精度化および開発したシミュレーターを用いた大規模波動解析の実行等を行った。超音波シミュレーターのさらなる効果的な援用を目的として、平成18年度に開発した演算子積分時間領域境界要素やその高速多重極法を適用した場合の解析コードの並列化、そして適用範囲の拡大を行った。並列化手法にOpenMPを用いたことにより、これまで解くことが困難であった大規模超音波散乱解析も実行可能になりつつある。また3次元弾性波動問題に対する演算子積分時間領域高速多重極境界要素法の開発については、世界的にも例がないことから、慎重に開発を進めているが、その成果の一部は平成19年度に論文にまとめている。高精度化については、平成18年度に引き続き、解析解等と比べることにより慎重に検討を行い、解析手法の高度化を図った。これらの研究成果は、応用力学や計算力学、非破壊検査に関する学会等で発表や論文の投稿を行った。一方、開発した超音波シミュレーターの応用として、大規模波動解析を実行した。大規模問題にも対応できる利点を生かすため、弾性材料内部の多数の欠陥による散乱波動場の可視化や、フェイズドアレイ探傷法の数値シミュレーション等を中心に研究を行った。フェイズドアレイ探傷による入射波動場のモデル化等を行い、欠陥からの散乱波形を予測した。得られた多数の散乱波形を用いて逆解析手法により欠陥形状再構成を試みた。また、応用問題として、荒い材料表面からのクラックによる超音波の散乱解析なども行った。
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Research Products
(20 results)