2007 Fiscal Year Annual Research Report
DNA合成酵素の分子種特異的阻害物質の探索とケミカルノックアウト解析
Project/Area Number |
06J01887
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
栗山 磯子 Kobe Gakuin University, 食品薬品総合科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | DNAポリメラーゼ / 阻害剤 / ケミカルノックアウト |
Research Abstract |
Humaninに蛍光標識した化合物を用いて、細胞内や細胞内小器官の局在を形熊学的に観察した。(倒立型の蛍光顕微鏡オリンパス社・IX-71と画像解析装置一式を使用、申請者の研究室で所有)Humaninの蛍光標識には、蛍光色素であるFITCをHumaninのC-末端の水酸基へ共有結合させたものを合成した。これと塩基性ペプチドがついていないHumanin、塩基性ペプチドがついているHumaninとPol.□における阻害活性に違いがないかを確認するためにDNA合成酵素の阻害活性を調査した。その結果、塩基性ペプチドだけをつけたHumaninと同等に塩基性ペプチドと蛍光色素FITCをつけたHumaninはPol.□を阻害することがわかった。このことより、塩基性ペプチドと蛍光色素FITCをつけたHumaninを今後の形態学的実験に用いることができると考えた。次に、DNA損傷を起こしていない細胞へ塩基性ペプチドと蛍光色素FITCをつけたHumaninを加え、これの細胞内局在、Pol.各種との多重免疫染色およびその他の細胞内小器官や修復に関わる蛋白質の免疫染色を行い、その影響を見るための予備実験を行った。また、Humaninを細胞に加えてからの培養時間、固定の方法、浸透の時間等の細かい条件を検討し、最適な方法を決定した。その後、DNA損傷を起こした細胞へHumaninを取り込ませた時の影響を見るための予備実験を行った。紫外線にはA、B、Cの3種類があり、その紫外線によって引き起こされるDNA損傷は違う。そこで、どの紫外線を照射した方が、本研究においてもっとも有益かを調べた。現在、細胞に最適な方法でDNA損傷を起こし、Humaninを加えて、Pol.抗体やHumanin抗体を用いてその影響を調べている。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Anti-tumor effects of the glycolipids fraction from spinach which inhibited DNA polymerase activity.2007
Author(s)
Maeda N, Kokai Y, Ohtani S, Sahara H, Hada T, Ishimaru C, Kuriyama I, Yonezawa Y, Iijima H, Yoshida H, Sato N, Mizushina Y.
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Journal Title
Nutr Cancer. 57(2)
Pages: 216-23
Peer Reviewed
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