2007 Fiscal Year Annual Research Report
アスペクト指向プログラミング言語の言語拡張に対する新たな枠組みの導入
Project/Area Number |
06J02115
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
櫻井 孝平 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | アスペクト指向プログラミング / テストに基づいたポイントカット / AspectJ / 単体テスト |
Research Abstract |
本研究はアスペクト指向プログラミング(AOP)のモジュール性に関わる問題を解決することを目標としている.対象プログラムの横断的な関心事をアスペクトとしてモジュール化する現行のAOP言語は,Fragile pointcut problemと呼ばれる対象プログラムの変更によってアスペクトがうまく働かなくなる問題と,対象プログラムの特定の実行履歴を単位としてアスペクトを適用する機構の欠如が問題としてある.これらの問題を同時に可決することは困難である. 当該年度はこれらの問題を解決するテストに基づいたポイントカット(Test-based pointcuts)を開発し評価実験を行った.テストに基づいたポイントカットは対象プログラムの単体テストケースを利用してアスペクトを適用する機構を提供するAspectJ言語の言語拡張機構である.対象プログラムの変更に対して,開発者によって更新される単体テストケースを利用することでFragile pointcut problemを解決できる.また,単体テストケースの実行履歴を単位としてアスペクトを適用することができる.評価実験としてオープンソースソフトェアで発生した変更に対してテストに基づくポイントカットを利用したアスペクトを適用し,変更に対してアスペクトの変更が不要でありFragile pointcut problemを解決できることを確認した.これらの結果を論文にまとめ,AOPに関する国際会議Aspect-Oriented Software Development(AOSD)'2008に投稿し採録された.
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Research Products
(2 results)