2007 Fiscal Year Annual Research Report
対人接触とマスメディア視聴が政治的な意識・行動におよぼす影響の解明
Project/Area Number |
06J02202
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
白崎 護 Kyoto University, 法学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | ソーシャル・ネットワーク / マスメディア / 投票行動 / 政治意識 / 政治参加 / 計量分析 / 社会学モデル / 普及研究 |
Research Abstract |
まず、理論研究に関して述べる。自身の研究課題の柱はマスメディアとソーシャル・ネットワークの二本であるが、そのうち後者に関して先行研究と今後の展望・問題点を論じた「投票行動研究におけるソーシャル・ネットワーク論」と題する論考を公表した。公表媒体は日本選挙学会の機関紙『選挙学会紀要』であり、査読・修正を経て掲載を見た。同じくソーシャル・ネットワーク論をめぐる方法論を論じた「政治的ネットワーク論における理論と実証の間隙〜二つの社会学モデルを手がかりとして〜」と題する論考、さらにはソーシャル・ネットワークとマスメディアの相互作用を論じた「インターメディアリー研究の発展に向けて〜マスメディアとソーシャル・ネットワークの相互作用〜」と題する論考を、日本選挙学会の機関紙『選挙研究』に投稿し、現在査読中である。 次に、実証研究に関して述べる。小泉政権期の総選挙とならぶ「劇場型総選挙」として著名な1993年度総選挙についてのサーベイデータを使用し、マスメディアとソーシャル・ネットワークが有権者の投票行動におよぼした影響を計量的に分析した。成果を「投票行動におよぼす対人接触とマスメディアの影響-CNEPデータの分析-」と題する論考にまとめ、『選挙研究』に投稿し、現在査読中である。
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Research Products
(1 results)