2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J02403
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
久保田 秀和 京都大学, 情報学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 会話 / 知球 / コンテンツ構築支援 / 情報可視化 |
Research Abstract |
持続的な会話コンテンツ構築のための会話量子獲得デバイスについて研究を行った.まず,ボタン型の会話量子獲得デバイスを用いた会議実験結果を分析し,デバイスによってユーザの意図を反映した会話量子を獲得可能であることを確認した.また,デバイスのデザインと会話量子の適用領域に関する知見を得た.以上の成果はHCI分野における国内最大の会議であるインタラクション2007へ投稿し,一般講演として採択された. また,知球ルームの中心となる知球システムについても開発を進めた.知球を用いて大量の会話量子をアーカイブ可能とするために,等高線表現を用いた会話量子の可視化手法を提案し,第20回人工知能学会全国大会で口頭発表した.本発表は全国大会優秀賞を受賞し,SpringerのLecture Notes in Artificial Intelligenceに掲載予定である.知球の研究成果は論文誌Journal of Universal Computer Scienceにも採録された.加えて,知球システムをWebへ拡張するPositLo9システムを開発し,人工知能学会主催第7回AI若手の集いで口頭発表した.本発表は参加者の投票によってベストプレゼンテーション賞に選ばれた. ボタン型デバイスに引き続き,タッチパネル型の会話量子獲得デバイスを試作した.タッチパネル型のデバイスは着席しない作業の場において会話量子を獲得する上でボタン型よりも期待できる.タッチパネル型のデバイスは,来年度の課題として計画した会話量子の直感的な可視化・編集システムの一部でもある. 最終年度には知球システムと会話エージェントEgoChatとの統合を計画しており,そのためのEgoChat実証実験も進めている.本年度より食品総合研究所と共同研究を行い,食に関するリスクなど実際的な情報を一般へ向けて会話的にアピールする手法について,コンテンツの制作手法,表現手法に着目し,検討している.
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Research Products
(2 results)