2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J02403
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
久保田 秀和 Kyoto University, 情報学研究科, 特別研究員PD
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Keywords | 会話量子化 / 会話コンテンツ / 知球 / PositLog |
Research Abstract |
持続的な会話コンテンツ構築のための中核理論である会話量子化について議論を深め,論文や招待講演において成果をまとめた.ミーティングの場から会話量子を獲得する手法である会話量子化器については前年度の実験結果に対する分析を追加し,会話の状況と量子化器のボタンの押されるタイミングとの関係を明らかにした.また,会話量子化の適用範囲をミーティングの場以外にも広げるため,デンソーITラボラトリと共同研究を行った.ここでは会話量子化アプローチによって車内における会話を記録し,コンテンツとして再利用するシステムを開発した.システムを用いた再利用実験の結果,システムによって提示された過去の会話映像が人の車内会話に影響を与え得ること,とくに話題が途切れた時の話題提供手法として有効であるという示唆を得た.またグループ内での知識共有にとって有益となる可能性について示した.会話量子化作業の支援については,会話の対象や会話の切れ目を推定する手がかりとなるユーザの指差しパターンの一部を明らかにした. 会話量子化の理論的研究と平行して,多数のプレゼンテーションを知球上に可視化するシステム,パネルディスカッション支援システムなど,知球ルームの要素技術の開発を行った.また,食品総合研究所との共同研究において,EgoChatを用いた会話コンテンツを制作し,実証を進めた. 知球ルームの実現においてはWebとの接続が重要であることも明らかになってきた.このため,昨年度提案したWebシステムであるPositLogを知球システム相当の能力へ発展させた.各種研究機関,企業に対して広くPositLogの啓蒙活動を行った結果,文学系,教育系の研究室への導入が始まりつつある.
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] 車内会話の量子化と再利用2007
Author(s)
岡村 剛, 久保田 秀和, 角康 之, 西田 豊明, 塚原 裕史, 岩崎 弘利
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Journal Title
情報処理学会論文誌「インタラクションの理解とデザイン」特集号 Vol.48,No.12
Pages: 3893-3906
Peer Reviewed
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