2006 Fiscal Year Annual Research Report
生体組織工学をベースとした口腔領域における硬組織の再生および再建
Project/Area Number |
06J02471
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北郷 明成 京都大学, 再生医科学研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | 生体組織工学 / 骨再生 / 幹細胞 |
Research Abstract |
未分化間葉系幹細胞を応用した二次的血管柄付き移植骨片 骨髄組織から単離、培養した未分化間葉系幹細胞を各種生体材料と組み合わせることによって,少ない自家組織による二次的血管柄付き移植骨の作製を試みた.まずは培養細胞を応用した二次的血管柄付き移植骨片の作製法における適切な担体を検索した.具体的には現在臨床で汎用されているコラーゲンスポンジおよびβ三リン酸カルシウム(βTCP)を用いて細胞を播種しその骨形成能をin vivoにて検索した.その結果,βTCPを用いた場合,良好な骨形成が確認できなかった.この結果から,コラーゲンスポンジが培養細胞を応用した二次的血管柄付き移植骨片の作製法に適切であることがわかった. また一方,これまで作製してきた二次的血管柄付き移植骨片を既存骨(大腿骨)に移植し,既存骨との生着の有無を確認した.すなわち,これまで行ってきた自家骨髄海綿骨細片と生体材料を用いた二次的血管柄付き移植骨片を作製し,既存骨への移植を行った.その結果,良好に既存骨へ生着していることが確認された.本結果をInt J Oral Mexillofac Surgに投稿し掲載された. ハイブリッド型人工骨による骨再生 様々な生体材料と未分化間葉系幹細胞を組み合わせたハイブリッド型人工骨を作製することを試みた.そこで,骨形成能を促進するために近年,骨形成能が報告されているスタチンを用い,徐放技術を組み合わせることを試みた.具体的にはスタチンを徐放可能なポリ乳酸の粒子を作製し,未分化間葉系幹細胞に作用させることで骨形成が促進されるかをin vitroで検索した.その結果,良好な骨形成能は確認できなかった.今後はスタチンの濃度,徐放期間をい再考察する必要があると思われる.
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Research Products
(1 results)