2006 Fiscal Year Annual Research Report
加速器ニュートリノを用いたニュートリノ相互作用の精密測定
Project/Area Number |
06J03211
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
栗本 佳典 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ニュートリノ / フェルミ研究所 / SciBar / SciBooNE / 相互作用 / データ取得システム / ニュートリノ振動 |
Research Abstract |
私は、加速器ニュートリノを用いたニュートリノ相互作用を行うために、2006年7.月から米国フェルミ国立加速器研究所に常駐している。実験では、日本のK2K実験で使用された15000本の棒シンチレーターのみで構成されるSciBarとよばれる検出器を米国フエルミ研究所のニュートリノビーム軸上に設置し、そのシンチレーター中で反応したニュートリノの二次生成粒子を観測する(SciBOONE実験)。この一年の間に日本ではSciBar検出器の解体、輸送が行い、フエルミ研究所に到着後は、エレクトロニクスの動作確認、データ取得システムの構築、検出器の再インストールを行った。そして2007年3月現在ではすでに宇宙線データ取得し、そのデータを用いてシンチレーターの光量、ノイズの安定性などの観点から検出器が適切に動作することを確認ができている(ニュートリノビームによる物理実験は2007年四月下旬に予定されている)。私はSciBooNE実験で、エレクトロニクスや光電子増倍管のテストとデータ取得システムの構築を担当した。特にニュートリノビームの周波数がK2K実験の0.5Hzに対し我々が使用するフェルミ研究所のブースターニュートリノビームは15Hzと大きく違いがあり、私が15Hzでのデータ取得を可能なデータ取得を可能にした。
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