2006 Fiscal Year Annual Research Report
新規樹立細胞株とXenograftを用いた前立腺癌に対する治療標的分子の同定
Project/Area Number |
06J03261
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小林 恭 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 前立腺癌 / アンドロゲン |
Research Abstract |
S6K経路の上流に位置すると考えられるPKCζの発現および活性をRT-PCR・Western blotting法等を用いて検討した。PKCζの特異的阻害剤を用いて前立腺癌細胞増殖に対する影響を検討した。また、未治療前立腺癌及びホルモン不応性前立腺癌の免疫組織学的染色を行った。その結果、PKCζの発現量はmRNA・タンパクレベルともにアンドロゲン依存性に変化はしなかった。リン酸化特異抗体を用いたWB法ではPKC・の活性はアンドロゲン依存性を示した。また、PKC・の活性はアンドロゲン非依存性細胞株PC3・DU145で恒常的に亢進していた。PKCζのpseudosubstrateによりLNCaPの増殖抑制・apoptosis亢進がみられた。免疫組織学的染色上、ホルモン不応性前立腺癌では未治療前立腺癌に比べてS6K・PKCζともに高発現していた。LNCaPにおいてPKCζの活性はアンドロゲン依存性に制御されており、S6Kの活性と一致した動態を示した。PKCζ/S6K系路の恒常的活性化が前立腺癌細胞において重要な役割を担っていることが示唆された。
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Research Products
(1 results)