2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規樹立細胞株とXenograftを用いた前立腺癌に対する治療標的分子の同定
Project/Area Number |
06J03261
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小林 恭 Kyoto University, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 前立腺癌 / シグナル伝達 / 分子標的治療 / ホルモン依存性 |
Research Abstract |
新規アンドロゲン非依存性前立腺癌細胞株とXenograftを用いて前立腺癌のアンドロゲン非依存性増殖能の獲得機構を解明し、新たな治療標的分子を同定、ホルモン不応性前立腺癌の新規治療法の開発につなげることを目的とし研究を遂行した。 1.新規アンドロゲン非依存性前立腺癌細胞株とその親株であるアンドロゲン依存性LNCaPとの比較から、c-Src、FAK(Focal Adhesion Kinase)、PKCz、S6 kinase(S6K)シグナル伝達経路の恒常的活性化がアンドロゲン非依存性の原因であることを見いだした。 2.組織マイクロアレイを含めたヒト前立腺癌組織を用いた免疫組織学的染色によってc-Src/FAK/PKCz/S6K経路の各分子が実際の臨床的ホルモン不応性前立腺癌において発現亢進していることを見出した。 3.c-Src/FAK経路の阻害によってPKCz/S6K経路の活性が抑制されること、逆にPKCz/S6K経路の阻害によってc-Src/FAK経路の活性は変化しないことから、c-Src/FAK経路はPKCz/S6K経路の上流に位置していることを見出した。
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Research Products
(9 results)