2007 Fiscal Year Annual Research Report
L型DNA固定化DNAマイクロアレイの開発とCAGリピート結合分子の開発
Project/Area Number |
06J03285
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
林 剛介 Osaka University, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | aptamer / azobenzene / photoswitch / SPR / in vitro selection |
Research Abstract |
リボスイッチの発見により生体内での小分子リガンドとRNAの相互作用の重要性がよりいっそう高まってきている。リガンドがmRNAに結合することによって、RNAの高次構造が変化し、転写または翻訳が制御される。現在、in vitroセレクション法によって多くの研究グループが有機小分子に対するRNAアプタマーを得ているが、RNAと有機小分子の結合を人為的に制御するには、有機小分子に何らかの細工を施す必要がある。そこで我々は光異性可能を持つアゾベンゼン誘導体を含む分子を用いてin vitroセレクションを行うことで、トランス体にしか結合しないRNAアプタマーを取得し、有機小分子であるペプチドとRNAの結合を光制御する事に成功した。 我々の設計した分子はペプチドの主鎖にアゾベンゼン誘導体をもち、その両側に塩基性アミノ酸であるアルギニンを持っている。この分子を合成し、in vitroセレクションを行った。得られたRNAアプタマーを、アゾベンゼン含有ペプチドを固定化したセンサーチップを用いてSPR測定したところ、数種類のアプタマーはトランス体ペプチドと強い相互作用を示した。センサーチップに360nmの光を当てて、シス体ペプチドとした後RNAアプタマーを分析するとほとんど相互作用しなかった。再び430nmの光をあててから分析するとシグナルは回復した。また、ペプチドとアプタマーの複合体に直接光を当てると、複合体の解離が観察された。
|