2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J03542
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
戸所 泰子 立命館大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 都市景観 / 色彩 / 地域の色 / 景観整備条例 / 形成過程 / 住民意識 / 京都 / 神戸 |
Research Abstract |
近年、わが国において景観に対する社会的・学問的関心が高まる中、地域固有の景観創出には、建築物の更新に際し形態のみならず、その土地の歴史や風土が育んだ「地域固有の色彩」面からも、まとまりを持つ地域の創出が必要となっている。以上を踏まえ、本研究では、1.色彩から都市景観を観る際に基準となる考えの提示、2.国内外の色彩からみた都市景観研究の学際的・体系的把握と既存研究の問題点の提示、3.色彩からみた都市景観の特性とその形成過程の解明、に関する研究を進めた。本年度は、主に国内の対象地域「京都」における調査結果の誌面発表と、「神戸」の現地調査に重点を置いた研究活動を行った。 1.研究成果の誌面発表…(1)「京都」の調査結果より、色彩からみた都市景観の特性を明らかにし機関誌『地理学評論』に論文として公表した。(2)「京都」の調査結果である地域概観と色彩からみた都市景観の変遷について、阿部和俊編『都市の景観地理 日本編1』(古今書院)内で論文として公表した。 2.国内調査…2006年度は「神戸」の予備調査(資料収集・聞き取り・現地調査等)を実施し、2007年度実施予定のアンケート調査の準備を進めている。 3.海外調査関連…文科省:総合地球研究所2005〜2010年度研究プロジェクト『都市の地下環境に残る人間活動の影響』全体会議(研究代表者:谷口真人(総合地球研究所))において、海外調査「バンコク」の現地渡航メンバーへの資料提供を目的として、対象地域に関する国内外の文献資料調査・旧版地形図の収集、それらのデジタル化を行った。その結果を、プロジェクト全体会議において発表した。 加えて、景観に関する最新の専門知識や分析技術の習得、学際的な意見交換を目的として、2006年度の兵庫県立大学社会人専門プロフェッショナルコース「変化する景観をいかにとらえるか」に参加した。
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Research Products
(2 results)