2006 Fiscal Year Annual Research Report
インタラクティブストーリーテリングのためのCGアクターの行動制御手法の提案
Project/Area Number |
06J03842
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
森 博志 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | CG俳優 / インタラクティブストーリー |
Research Abstract |
本研究では,3D没入空間の中でCG俳優とユーザとが音声・ジェスチャによってインタラクションを行うことで,ストーリーを体験することができる「本物性」と「ゲーム性」を兼ね備えたインタラクティブストーリーテリングシステムのための,CG俳優の行動制御の実現を目的とする.本年度は,概略的なストーリー記述から構成したインタラクティブストーリーに対応するCG俳優の演技行動の制御手法に取り組んだ. インタラクティブストーリーテリングでは,ユーザの働きかけによって変化するストーリーの上位構造であるシナリオを如何にストーリーとして完結し,且つそのストーリーをユーザに提示する映像表現が必要となる.そこでシナリオレベルのストーリーの構成手法として,断片的に製作,蓄積したイベント群を基に,ストーリーの概略的な粗筋を指定することで,インタラクティブストーリーを構成し,対応したCG俳優の演技行動を制御するイベント事例に基づいたインタラクティブストーリーコンテンツの構成手法を提案した. 提案手法の特徴は,概略的な粗筋からストーリーを構成できるところにある.また,複数人で考えたイベント群や過去に製作し蓄積したイベントを基にストーリーを構成するため,コンテンツ素材の再利用が可能になる.これにより主要イベントの指定というストーリーの上位構造であるシナリオの粗筋の概略的な記述から,下位構造であるCG俳優の演技行動の制御を行うことができた.
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