2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J04470
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
平木 岳人 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 廃棄アルミニウム / 廃棄シリコン / 水素製造 / システム解析 / エクセルギー / ゼオライト / コプロダクション / 高圧水素製造 |
Research Abstract |
廃棄Alから水素とAl(OH)_3を製造する提案法が従来の水素製造法およびAl(OH)_3製造法と比較して、システムのエクセルギーロスが小さいことを明らかにした。また、廃棄Siをアルカリ処理して得られるNa_2SiO_3と廃棄Alを処理して得られるAl(OH)_3が、吸着剤や触媒など多用途なゼオライトの原料となることから、廃棄Alと廃棄Siを同時にアルカリ処理して水素とゼオライトをコプロダクションするシステムについて検討した。そこでは、廃棄Si、廃棄AlおよびNaOH水溶液を原料とし、同一反応器内で処理することで、直接的かつ簡易に水素とA型あるいはX型ゼオライトのコプロダクションに成功した。 しかしながら、このプロセスでは比較的高純度の廃棄金属が望まれる。発生量の観点からAlドロスを用いて水素とゼオライトが製造できれば魅力的であるが、Alドロスは金属Al分のほかに、アルミナ分などを多く含む。そこで新たな研究展開として、Alドロスをアルカリ水溶液により前処理して水素とAl(OH)_3を製造し、得られたAl(OH)_3と廃棄Siを用いて水素とゼオライトをコプロダクションするシステムについて検討する。ゼオライトは用途、市場販売量、価格の観点からX型ゼオライトをターゲットとする。そこでは、廃棄金属を原料とした水素とX型ゼオライトのコプロダクションを実験的に試みると共に、数学モデルによる提案プロセスのシミュレーションを実施して工業化にむけて取り組む。また、得られる生成物(X型ゼオライト)の構成相、Si/Al比、比表面積、粒度分布を市販品と比較検討する。
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Research Products
(5 results)