2006 Fiscal Year Annual Research Report
工業用CTデータからの設計・解析フィーチャー認識型3次元モデル全自動構築技術
Project/Area Number |
06J04488
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
溝口 知広 北海道大学, 大学院情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 工業用X線CT / 設計・解析フィーチャー / リバースエンジニアリング / メッシュモデリング / CAD |
Research Abstract |
本年度は,工業製品の部品単体を対象とし,X線CTによる測定から得られるメッシュからCADモデルを再構築するための,メッシュセグメンテーションアルゴリズムの開発を行った.本年度の研究概要は,大きく以下の3点にまとめられる. 1.製品上の鋭利なエッジを認識した,測定ノイズの影響を受けにくくメッシュ主曲率を算出できる,局所的2次多項式曲面フィッティングに基づくアルゴリズムを開発した.これにより,工業用C線CTより得られるノイズを含んだメッシュに対しても,ノイズの影響を受けにくくメッシュ主曲率を算出することが可能となった. 2.既存の自由曲面を対象としたregion growing法を拡張し,2次多項式曲面と2次曲面とを併用した手法を開発し,機械部品の測定メッシュから,解析曲面(平面,円筒面,球面,円錐面)でフィッティング可能な領域とそれにフィットする曲面を抽出するメッシュセグメンテーションアルゴリズムを開発した.これにより,従来の手法では困難であった,高速かつ曲面種類の誤認識が少ないメッシュセグメンテーションが可能となった. 3.入力メッシュを近似する領域数を,各領域の曲面近似誤差の上限の制約を満たしつつ最小化するregion mergingアルゴリズムを開発した.これにより,従来の手法と比べ,CADモデル再構築の際に,ユーザが利用しやすい形でのセグメンテーションを可能とした. 以上の成果を,英文論文誌1件,特許1件として公表した.
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