2006 Fiscal Year Annual Research Report
フォトニック結晶ファイバの解析設計理論ならびに最適化手法の開発とその実験的検証
Project/Area Number |
06J04491
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
土田 幸寛 北海道大学, 大学院情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 光ファイバ / ホーリーファイバ / フォトニック結晶ファイバ / フォトニックバンドギャップファイバ / 高速大容量光通信システム |
Research Abstract |
従来の光ファイバでは実現不可能な特性を有するフォトニック結晶ファイバを導入することで,非線形性の低減化を図り,フォトニック結晶ファイバの曲げ特性も考慮に入れた設計を行い,その最適構造を明らかにすることを目的とする.こうした研究目的を達成するために,高精度高信頼度のベクトル型有限要素法を開発するとともに,最適化手法を組み込んだ全く新しい解析設計支援ツールを開発し,新規なフォトニック結晶ファイバの開発を進めてきた. 独自に開発した解析設計支援ツールを駆使し,また,柔軟に構造設計可能なフォトニック結晶ファイバを用いることにより,さまざまなコア形状を有するフォトニック結晶ファイバの単一モード伝送条件等に関わる基本特性の解明,および,低曲げ損失低非線形フォトニック結晶ファイバの最適構造の特性評価を行ってきた.ここで新たに提案したフォトニック結晶ファイバを用いることにより,従来の光ファイバでは,その構造上,光ファイバが損傷する恐れのある高光強度の光源を利用した,ファイバアンプやファイバレーザなどが実現できる.これによって,将来のフォトニックネットワークの実現に大きく貢献し,毎秒テラビット,さらにはペタビットレベルの超高速データ通信を支える各種光デバイスへの応用にも大いに役立つもとの考えられる. 今後の研究の展開としては,これまでに開発した解析設計支援ツールによって得られた基礎データを基にして,提案した低曲げ損失低非線形フォトニック結晶ファイバを試作し,実験的にその曲げ損失特性,非線形特性を測定するとともに,ここで開発した光ファイバの優位性について多面的に評価する.
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Research Products
(2 results)