2007 Fiscal Year Annual Research Report
環境負荷低減のための都市アーカイブ構築とそのコンパクトシティマネジメントへの応用
Project/Area Number |
06J04599
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中道 久美子 Okayama University, 大学院・環境学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 都市・地域計画 / サステイナビリティ / コンパクトシティ / 住宅地タイプ / 環境負荷 / CO_2排出量 / 都市アーカイブ |
Research Abstract |
環境負荷を低減しサステイナビリティを実現する都市構造としてコンパクトシティが注目され、実際に様々な行政主体が推進を表明しているが、現時点では具体的な事業を進める際の判断根拠がないという実情にある。そこで、1年度目はまず実際の都市整備事業の実施単位に対応する住区レベル(町丁目レベル)において全国の住宅地をタイプ分類し、分類した住宅地タイプに基づいて自動車燃料消費量などの特性値を現地画像ともに整理した「都市アーカイブ」を開発することで、都市コンパクト化政策を進めるにあたっての実用的な検討材料を提供することを目的として研究を行い、書籍「まちかど図鑑」として出版することができた。 2年度目は、この1年度目に構築した「都市アーカイブ」をデータベースとして活用し、この中で設定した住宅地タイプを使用してそのタイプ変化を経年的に分析することで、都市拡散の実態を明らかにした。さらに、「都市アーカイブ」の成果を過去の研究でプロトタイプとして構築した「SLIM CITY」に反映させることで評価システムとしての完成度を高め、新たに国及び京都府と連携して亀岡市を対象として今後の都市コンパクト化政策を検討し分析することで、評価システムとして実際に活用した。これに関しては論文としては現在投稿中であるが、今年度は国及び京都府と協議を重ねて今後の都市整備についてシナリオを構築し、各シナリオによるCO_2削減量を算出しており、それを踏まえて報告書を作成することができた。現在はさらに一歩踏み込んで住民の転居意向に関するアンケート等も行っており、居住者の意識を含めた分析を行っているところである。 今後は、1年度目に構築した「都市アーカイブ」の最終的な形式整理と確認とともに、2年度目に行った自治体と連携した「SLIM CITY」適用時の応用方法の提案と評価についてのまとめを行う。さらに、研究成果の論文・口頭発表を行いつつ、1、2年度目に行った研究の総合的・体系的な整理とともに博士論文の執筆を進めていく予定である。
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Research Products
(6 results)