2006 Fiscal Year Annual Research Report
新規変異ALS遺伝子を利用した次世代型イネ遺伝子改変システムの確立
Project/Area Number |
06J05108
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
奥崎 文子 東北大学, 大学院農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ALS / 除草剤耐性 / 選抜マーカー / キメラプラスト / 遺伝子ターゲティング / 葉緑体相同組換え |
Research Abstract |
1.PC系除草剤特異的に抵抗性を示すALS新規変異遺伝子の植物由来の選抜マーカーとしての利用検討 申請者が見出した,イネALS-G95Aをユビキチンプロモーターに連結したコンストラクトを作成し(Ubi : ALS-G95A),アグロバクテリウム法によりイネに導入した.PC系除草剤の1種であるBSを用いた選抜により,Ubi : ALS-G95A導入イネが作出できることを示した.それらのイネはPC系除草剤特異的に抵抗性を示した.よって,ALS-G95Aはイネ由来の選抜マーカーとして形質転換へ利用できることが明らかとなった. 2.変異型GUS回復アッセイシステムの構築 遺伝子ターゲティング効率を向上させる条件の検討を短期間で行うために,レポーター遺伝子GUSの利用を試みた.ストップコドンを挿入したGUS遺伝子を導入したイネカルスを作成し,キメラプラストを導入した後に塩基置換を起こした細胞をブルースポットとして検出するシステムを確立した.これにより,ターゲティング条件を比較検討可能であると考えられる. 3.葉緑体形質転換の効率向上を目指して イネにおいて葉緑体に局在とされるOsRecQsimを過剰発現したカルス細胞を用いた場合に葉緑体相同組換え効率が上がるか検討することにした.そこで,ユビキチンプロモーターにOsRecQsimを連結したベクターを作成し,アグロバクテリウム法によりイネへ導入した系統を作出した.
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Research Products
(1 results)