2006 Fiscal Year Annual Research Report
次世代ユビキタスサービスのための知識流通フレームワークに関する研究
Project/Area Number |
06J05190
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
今井 信太郎 東北大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ユビキタス情報環境 / エージェント / 知識ベース / 知識流通 / QoS制御 |
Research Abstract |
本年度は,ネットワーク・計算機環境に適応したユビキタスサービスを実現するためのQoS制御知識の効果的な流通を可能とする知識流通フレームワークにおける知識管理及び知識配置機能の詳細設計と実装を目標に,1知識管理機能の詳細設計,2知識配置機能の詳細設計,3実装の3項目に関して研究開発を推進した. 1 知識管理機能の詳細設計 知識管理においては,知識を整理・分類・加工するためのポリシーの詳細を決定した.具体的には,知識処理の流れの法則性から知識の特徴を抽出し,その結果に基づき知識の整理・分類をおこない,知識型のエージェント組織の構成を決定した.また各エージェント内の知識をそのエージェントの動作解析に基づき整理した.さらに,新たに獲得された知識とすでに蓄積されていた知識を比較し,それらの知識が得られた動作環境の類似性が一定以上であった場合に類似とみなし,それらの知識を統合する手法を設計した. 2 知識配置機能の詳細設計 知識配置においては,蓄積された知識の動作環境に関する情報とサービスを提供するネットワーク・計算機環境の類似性を比較し,一定以上類似していると判断された知識のうち,過去のサービス提供において最も利用者要求を達成していた知識を配置する手法を設計した. 3 実装 1・2の詳細設計に基づき,複数のノート型PC・デスクトップ型PC,無線LANルータ,カメラ等を使用し実験環境を構築した.そして,構築した実験環境に,提案手法を適用したシステムのプロトタイプ実装をおこなった.また,ユビキタス環境を想定した実験の実施に向け,実験環境のPC・ネットワークに様々な負荷を与えるための機構を実装した.
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Research Products
(1 results)