2008 Fiscal Year Annual Research Report
次世代ユビキタス環境に向けた利用者指向ネットワークミドルウェアに関する研究
Project/Area Number |
06J05191
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅沼 晶子 (高橋 晶子) Tohoku University, サイバーサイエンスセンター, 特別研究員(PD)
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Keywords | マルチエージェントシステム / ネットワークミドルウェア / マルチメディア通信システム / ソフトウェアコンポーネント / QoS |
Research Abstract |
計算機やネットワークの知識に乏しい一般利用者のネットワークサービス利用が高まるにつれ,マルチメディア通信サービスでは,利用者の要求や環境の状況変化にシステムが自動的に適応し,利用者の手を煩わせずに,安定したサービスを提供することが求められる.本研究では,次世代のユビキタス環境に向け,一般利用者が安心・快適に利用できるマルチメディア通信サービスの実現を目指し,利用者指向のマルチメディア通信サービス提供のためのネットワークミドルウェアの開発に焦点をあて研究を推進した.具体的には,前年度までに実装した,知的マルチメディアネットワークミドルウェア,及び,利用者指向マルチメディアネットワークミドルウェアのエージェント指向ミドルウェアにおいて,エージェントの追加,改良時の設計・実装を効果的に行うための,知識記述支援環境,エージェント化支援環境などの開発支援環境を開発した.また,本提案ミドルウェアの応用として,以下の3つのアプリケーションのプロトタイプを開発・設計した. ・QoSを考慮したビデオストリーミングシステム ・携帯モバイル型マルチメディアシステムの設計 ・ユビキタス環境型ビデオ会議システムの設計 また,実環境において従来の適応型ネットワークミドルウェアと本プロトタイプを動作させ,前年度で実現したやわらかい分散システムのモデルとやわらかい分散システムの動作特性モデルに基づいて比較することによって,本提案の有効性を検証した.さらに,本フレームワークの特徴と期待効果を整理すると共に,今後に残された技術課題を明確化した.
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Research Products
(4 results)