2007 Fiscal Year Annual Research Report
人間の時間認識を決定する意識的・無意識的プロセスの解明
Project/Area Number |
06J05378
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小野 史典 Juntendo University, 大学院・医学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 認知心理学 / 知覚心理学 / 心理的時間 / 視覚的注意 / 潜在記憶 / 運動知覚 / 時間知覚 |
Research Abstract |
私は,人間の時間認識を決定する意識的・無意識的プロセスを解明することを目的として実験研究を行ってきた。瞬目中の時間知覚プロセスを調べるために,視覚刺激が消えている時間(空白時間)の知覚に焦点を当て,空白時間の知覚に与える視覚的大きさの影響を調べた。その結果,空白時間の知覚に視覚的大きさが影響を与えることをはじめて明らかにした。さらに視覚刺激の接近・後退運動が時間知覚に与える影響を調べ,接近運動中には時間を短く知覚することを明らかにした。これらの研究成果をもとに,本年度は国際発表を3回,国内発表を4回行い,日本認知心理学会第5回大会(京都大学)で優秀発表賞(新規性評価部門)を受賞した。 その他に,衝突する軌道の運動刺激が時間知覚に与える影響を調べる研究を行った。この研究では,これまで異なった領域で研究されてきた時間知覚と衝突認識の関係を調べ,我々が感じる時間が視覚刺激の衝突予期によって伸縮することを明らかにした。これらの研究成果は,国内外の学会で発表するとともに,認知,知覚関係の専門誌に投稿する。
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Research Products
(5 results)