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2006 Fiscal Year Annual Research Report

発達段階から見る教育関係性考察〜シュタイナー教育理論と川上不白稽古論の交差〜

Research Project

Project/Area Number 06J05410
Research InstitutionAoyama Gakuin University

Principal Investigator

山口 理沙  青山学院大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)

Keywords師弟関係 / 教育関係 / 茶の湯 / 稽古
Research Abstract

本年度は、川上不白(以下、不白)の師弟関係論を深めるためにも、より広く茶の湯における師弟関係の変化を記述した茶書の模索を試みた。結果、山上宗二(以下、宗二)による『山上宗二記』のなかで描写される師弟関係の変容が、不白の描写する師弟関係の変容をも包括したものであることが分かった。宗二の師弟関係論は不白以前に成立していることからも、むしろ補助線としてではなく、師弟関係を問うにあたって、軸となりえる可能性も見えた。
また、守破離を提唱した不白以前にも、守破離と考えられる言及が千利休に見られることからも、不白以前の茶書もまた、射程内に入れる必要性が考えられた。
そして、不白自身の師弟関係の経験、文化的、時代的背景を整理しておく目的から、「師弟関係が向かう守破離の先の<守>」と題し論文を展開した。この整理により、不白自身の体験としての師弟関係の検討はひとまず留めることができると考える。
なお、本年度の学会発表は以下のとおり。
●日本教育学会.「伝統芸能における<教育関係>考察-<師弟>という<関係>-」2006年8月25日.於東北大学.
<ねらい>
伝統芸能においてわざの習得プロセスを描写するために用いられる不白による守破離に即して、師弟関係を捉えると、そこには流動的な関係が浮上する。このことから、教育関係の在り方を流動的に問いなおしの提示を試みた。
●教育哲学会.「<守破離>から見る教育関係-川上不白と山上宗二の茶書から-」2006年10月15日.於東京大学
<ねらい>
不白の茶書と、同様に師弟関係論について語る宗二の茶書を比較検討することから、変化する師弟関係の様相を茶の湯における師弟関係論から論考した。
以上の活動と学会での頂いたご意見ご指示等の反応を踏まえ、来年度は教育思想として師弟関係を教育関係の一部として、より教育に歩み寄った理論展開を試みる。具体的には、教育学系学会誌への投稿にむけて目下論文を執筆中である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 師弟関係が向かう守破離の先の<守> -『不白筆記』とその背後から-2007

    • Author(s)
      山口 理沙
    • Journal Title

      青山学院大学教育学会紀要 第51号

      Pages: 27-42

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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