2006 Fiscal Year Annual Research Report
高機能並列ストレージシステムにおけるコンテンツの特徴と性能要件を考慮した自律管理
Project/Area Number |
06J05595
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小林 大 東京工業大学, 大学院情報理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ネットワークストレージ / ストレージ管理 / 性能保証 |
Research Abstract |
本研究の目的は,高機能ストレージノードのネットワーク結合により構築される大規模並列ストレージシステムにおいて,コンテンツの特徴と性能要件を考慮したストレージ管理機能を実現することである.本年度は,コンテンツ特徴からストレージ管理ルール発火までと,ルールから実際のストレージ管理手法までの両側から次のような研究を行った. (1)コンテンツの特徴としてライフサイクル管理に着目し,各コンテンツの明示的ライフサイクル情報と動的に取得したコンテンツ利用傾向を融合し管理を行うフレームワークに関して検討を行った.複製データの増減管理への応用により手法の可能性に関して知見を得た. (2)格納されたコンテンツごとにストレージ管理ルールが付与された状態を想定し,爆発的に増大する管理ルールを効率よく現実時間内に評価・発火するためのデータ構造を提案した.提案手法ではルール発火条件のうち事前評価可能な部分を抽出しそれにより構築した弁別ネットワークを用いて評価対象ルールの選別を行う. (3)性能要件を維持しつつデータマイグレーションによる負荷均衡化を実現するため提案している手法レプリカアシストについて,より詳細な管理ルールを用いた制御を行うための詳細評価・改良を行った.内部動作まで再現した精巧なストレージシミュレーションプログラムを構築し,現実の複数のシステムから取得されたワークロードを用いた実験を行い,手法動作の詳細制御のための知見を得た.その応用の一端として,手法の適応的制御を提案し,その結果マイグレーション時間の削減といった効果を確認した.
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Research Products
(6 results)