2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J05792
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
地道 拓志 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 瞬時電圧低下 / 瞬時電圧低下補償装置 / 直列変圧器 / 直列機器 / 並列機器 / PWM整流器 / 電圧低下 / 瞬低補償 |
Research Abstract |
瞬時電圧低下補償装置(DVR)は,瞬時電圧低下(瞬低)から機器を保護する目的で導入が進んでいる。DVRの並列機器に従来使用されるダイオード整流器をPWM整流器に置き換えることにより,瞬低補償のみならず,高調波電流補償や無効電力補償が可能となり,さらに,エネルギー蓄積要素の低減も期待される。そこで,並列機器にPWM整流器を使用した場合の接続方式を理論とシミュレーションにより検討し,以下の利点・欠点が存在することを明らかにした。並列機器を電源側に接続する構成では,直列機器には並列機器に流入する電流が流れないので,変換器容量を小さくできるという利点がある。しかし,瞬時電圧上昇時に直流コンデンサに大きな充電電流が流れることや,瞬低中は並列機器接続点の電圧が不安定なため,制御が困難であるという欠点がある。一方,並列機器を負荷側に接続する構成では,並列機器の交流端子電圧が常に一定であるため制御が容易であり,また,瞬時電圧上昇時に直流コンデンサに大きな充電電流が流れない。しかし,直列機器には並列機器に流入する電流が流れるので,変換器容量が電源側接続時の2倍必要となる。 さらには,変換器容量の点で有利な構成である「並列機器を電源側に接続する構成」において欠点であった制御性の向上を目指し,理論とシミュレーションを用いて検討を行なった。直流電圧制御系の外乱として,(1)直流リンクから直列機器側へ流入する電流,(2)電源電圧脈動に焦点を絞り,まず,(1)の外乱を克服するために直流リンクの電流を検出し,フィードフォワード制御としてその電流の補償を行なった。次に(2)の外乱を克服するため,より高精度な制御が可能なデッドビート制御を適用することで,外乱電圧に対する耐性を向上した。
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Research Products
(1 results)