2006 Fiscal Year Annual Research Report
UWBアドホックネットワークにおけるMACプロトコルの検討
Project/Area Number |
06J06022
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
堀江 亘 慶應義塾大学, 大学院理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | UWB / アドホックネットワーク / 同期捕捉 / スペクトル拡散 / IEEE802.15.4a |
Research Abstract |
本研究は、UWBアドホックネットワークを実現するために、通信の土台となるMACプロトコルの開発を目的としている. 一般に、UWBシステムは、スペクトル拡散通信を利用して、信号伝送を行う.そこで、スペクトル拡散通信の性能を左右する同期補足について本年度、焦点を当て、研究を行った. 本研究で提案した同期捕捉システムは、パルス間同期と、符号間同期の二段階に分け信号間同期を行う.これにより、従来とハードウェア的に複雑さを増すことなく、10倍以上の高速な同期を可能とした.同期時間の短縮は、同期を捕捉するために送信し情報を持たないパイロット信号を短くすることが可能となるため、高速な同期捕捉という利点以外に省消費電力についても有効である. 本年度は、この同期捕捉について提案し、IEEE802.15.4aで採用されている様々な環境下で、特性を評価し、有効性を示した.
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