2007 Fiscal Year Annual Research Report
東欧・黒海周辺地域における教会・修道院建設とその保存継承に関する研究
Project/Area Number |
06J06064
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 環 Keio University, 大学院・政策・メディア研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ビザンチン / 東方キリスト教 / バルカン / ルーマニア / 教会 / 修道院 / 文化遺産 / 保存 |
Research Abstract |
本研究は、東欧・黒海周辺地域におけるビザンチン〜東方キリスト教・イスラーム時代の修道院に関する、建築史、美術史、考古学的研究と、それらの保存継承に向けた政策的視点という二段階の構想で行われている。申請者は昨年度までに、1)教会建築様式の系譜、2)教会・修道院経営、3)文化遺産としての教会・修道院の保存継承、という3つの大枠に沿った研究を行っており、現地政府と共同で進めているバリネシュティ教会修復事業における現場を通じた研究を行っている。 4月末〜6月末にかけて、フランス・パリ・コレージュ・デ・フランス・ビザンチン研究所における資料収集では、ビザンチン〜ポスト・ビザンチン時代への移行について、関連の建築史・美術史・考古学資料を収集することができた。7月中旬〜9月中旬にかけては、イスタンブール大学、ドイツ研究所における資料収集を行い、及びアルメニア・グルジア・ルーマニアにおいて、建築技術の交流に焦点を当てたフィールドワークを行った。フィールドワークの成果は、2008年3月の建築学会関東支部研究会にて発表し、現在査読論文が審査中である。2月末〜3月上旬にかけて、ギリシア・テッサロニキ・ビザンチン・ポスト・ビザンチン欧州研究センターにて資料収集を行った。現在は、調査成果、及びバリネシュティ教会修復事業の成果の出版作業を進めている。
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Research Products
(6 results)